自分のスタイル、形を求めて   2001.1.9 記

この左官という職に就いて20年・・・。20年たってやっと少し見え始めてきたもの・・・・・
ただ闇雲ではなく、一つの思いを持って今、一からのスタートを、新たに踏み出してみたいと思っている。

左官教室12月号、今月の言葉より抜粋

《・・・・・ケーニッヒさんは、その講演の中で、エコロジーについて次のように語った。
自然には二つの自然があって、一つは環境としての自然。もう一つは《人間の自然》。
《人間の自然とは健康と、すこやかな自由な心》といったものだという。


そうして、
この二つの自然の間の調和がエコロジーの本質であって、どちらか一方が欠けても真の人間の幸福はありえないという。 エコハウスとは、この二つの自然に配慮した建築のことをいう。

・・・・・・その配慮の欠かせない条件として、次の四つをあげている・・・・・・。

*一つ、エネルギー消費の低減。 低エネルギーには、太陽熱や風や水や、あるいは再生可能な、バイオマスのエネルギー等の自然エネルギーの使用。特に人間の身体エネルギーの活用。

*一つ、その土地にある素材を活用する事。その土地にある木や草や土や石を、身体エネルギー活用しながら建築する事。また、それらの素材をその土地の小さな市場、遠い市場からなるべく求めない事。

*一つ、元々その土地にあった伝統的な技術や技法を持った職人と対話し、
討論を重ねながら、その新しい可能性を見出していく事。

*一つ、その土地の地霊を感じ取る事。地霊とは、その土地の持っている光や風や雨や植物や、生物の気配であり、そうした気配、気の流れと言ってよい物を、絶ち切らないようにする事。

ケーニッヒさんはエコハウスの四つの条件を述べた後で、建物を建てる事は、その土地を傷つける事であるから、その傷を癒す、その土地の持つ地霊『ゲニウス・ロキ』を感受する心の大切さを付け加えた。
いわば、ケーニッヒさんの言っている地霊というものは、我々東アジアでいう”地・水・火・風・空”の五行の思想に通ずる物であろう・・・。 我々を取り巻く宇宙(環境)は、地水火風空の五元素の発する気の絶えざる流れであり、その気の流れを絶ち切らない限り、人はこの宇宙の元気の中で幸福に生きられるのだと・・・・・

たぶん、エコロジーやエコハウスといったカッコよい言葉ではなく、地霊を感じ取る繊細な感受性が、小さきもの、かよわきもの、草や木や石や虫や、魚や鳥や獣の声を聴き、風や陽の光や波のざわめきに、心踊る魂が必要なのだろう・・・・・・。
この今月の言葉こそ、これからの自分が目指し、進むべき道であると思えて、・・・たまらなく想えて仕方がない。
今の自分が例えどんなにちっぽけであっても・・・ああ、そう在りたい、ホントそうだなって・・・・・

・・・・・最高にして組み合わされたこの言葉。『二つの自然』・・・・・・・
   そして「人間の自然」=健康とすこやかで自由な心を取り戻す為に。

この言葉を、自分の文字として、この一枚に打ち込まずには、とても居られなかった・・・・・・・・。

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