夜空の向こう                     2009.08.09 記

一冊の古いノートを手に取る。
開くと、一ヶ月も続いていない日記がつづられていて・・・
1997年の、いつなのか? 日付もわからない、えんぴつの走り書き・・・・。

―日記より・・・そのまま・・・―


最近、自分の体が内臓の芯からはじけ散って、
           形がなくなってしまうような・・・

体が主動して、頭が驚いている。

このままどうなるのか?
     怖くて 苦しくて、どうしようもない時がある。

なんだか危ない というか、
言葉に出来ないんだけれど、
     どうにも思いつめていて、自分を責めていて、

このままでいいのだろうか? 

とにかく、悔いを残さないように とか、
 漠然と考えるでなく、何かを考え・・
  過ぎてしまう、大事な時間をムダにしている、
                   それは、あせり? 

何もしていなくて、何をするべきかも わかっていなくて。

だけど、大ざっぱには、わかっているくせに
 動こうとしていないから、お前はダメな奴だと追い詰めている。

でも実際は、
動けないほど疲れていて、これ以上やったら、
つぶれてしまうのがわかっているから 休もうと思って、
      さぼったりしながら、休めているんだけれど・・・・・・ 
頭の中は、
無意識に空回りしていて、少しも休まっていない。
なんだか支離滅裂だ。

こんなことを人に言うと、
「お前ちょっと 危ないぞ」
なんて真顔で言われそうだから人には言わない。

・・・・俺は弱くない と言う気持ちとは、うらはらに、
        “弱いから”よけいに張り詰めたままいる。

・・・とらえどころもなく、ただ怖い・・・。

なんだか休むことがむずかしい。
   もしかしたら≪休む≫ということは、
   自分の心のままを人にぶつける事になってしまうのか?
でも、
キャッチできる人・同じ感覚でうけとめて、
             心の内を話せる人は 
                  ほとんどいない。

何かもっと、忘れてしまうようなものを、みつけないとまずい。

・・・と、こんな12年前の、不安定な文面が出てきて・・・・・

当時、やり場のない気持ちを、電気スタンドをひとつ点けて
  布団の中でうつぶせになり、
      書き捨てていた記憶がよみがえってくる。

そんな自分が当時とは、また別の位置に立ち、
この日記と全く同じ、やり場のなさに
今また重く、息苦しい感覚にさいなまれている。

そして、ここ数年は、こんな気持ちにさまよう時、
自分は決まって、
この 『夜空ノムコウ (川村結花)』 を、
      何日も何日も、繰り返して流し続けている・・・。      

あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなあ・・・
夜空のむこうには 明日がもう待っている

誰かの声に気づき 僕らは身をひそめ
公園のフェンス越しに 夜の風が吹いた

君が何か伝えようと にぎり返したその手は
ぼくの心のやらかい場所を 今でもまだしめつける

あれからぼくたちは 何かを信じてこれた?
マドをそっと開けて・・・ 冬の風のにおい
悲しみっていつかは 消えてしまう・・・?
タメ息は少しだけ 白く残ってすぐ消えた

昭和56年の、としの夜。
      除日の部屋の窓。
        夜の冷えた匂い。
           素晴らしき仲間と友情。

それぞれの旅立ちと別れ、そして未来。
残された時間の中で心の奥に広がる・・・・
            言いようのない切なさと楽しさ・・・

そんな高校生活最後の冬を思い出す。

あと数分で24:00を見届けて、17?8?の道のりはあろう
     新年の約束と願いを胸に、数人で走った深夜の冬の道。

並び立つオレンジ色の街燈の下を並走し、
 薄っすらと積もるアスファルトの雪道に残って、
  遠くなっていく、それぞれの自転車のラセンの跡、
                  夢中で純粋だった。

・・・・この夜空ノムコウという曲の不思議な魔力・・・・・、

・・・・あの頃の未来にぼくらは立っている?
・・・・悲しみっていつかは消えてしまう? 

            なんだかズシリと響く。

魔力は、この不景気な世情も手伝っているのか、今の自分に
もっと、もっと、このままではダメ!何かが出来るはず!!
 ・・・と
 この歌を聴くたびに
    胸が詰まるような、葛藤を巻き起こし見つめ直す。

誰にでもある。
子供の頃からきっと持っていた筈に違いない固有な、
                     なにか?
                      自分って? 

本来の自分と、
  今ここにいる自分は、はたして一致しているのだろうか?

・・・・・自分として与えられていた物ってなに?
今の自分の中にある、自分いっぱいの力を出しきっている?

俺はこれでいいのだろうか?このままで・・・・ 

(心のいちばん奥で から回りしつづける) 

社会に出てもう20年以上が過ぎて、
         ただ夢中でこの道を進んで来たけれど、

大切な物を忘れていないだろうか? 
       諦めていないだろうか?
           今しか出来ない事に気付けているか? 

そんな気持にさいなまれて溜まらない。

この『夜空ノムコウ』は、

新たなチャレンジをしている時は雑音を遮断し、
何もしていない自分になっている時には、それでいいのか?
               と強く何かをつきつけてくる。

・・・歩き出すことさえも いちいちためらい  
     ・・・・つまらない常識など つぶせると思ってた

何でもいい・・・・
  何か自分では計りきれないチャレンジに震え
        夢中になれる仕事に疲れるような・・・

・・・夜空の向こうの明日に・・・
      今また、飢えて、苦しく・・・・いたたまれない。

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