いつか、いつか

待つことの喜び
こんもりとした自然林に築かれた石垣の道を進んでゆく・・・

この石垣に植え込んだ花は、
     夕陽の中でつぼみを開く、
             ゆうすげのゆり

         晩餐の夜に咲きたての花で、待ち人を出迎えるのである

歓待の西洋室は、
      この樹林のアプローチの先にある。

時間に追われ、人を押しのけ、
        傷つき傷つけて費やしてしまった、たいせつな人生の時間

でも今は、
   一本の樹の下に立ち、根元から目をはわせ、

枝先の一点を、
    しばらく見つめて・・・空へとつなぎ
            樹の幹に爪を立てては不思議に思い、

                       そして根のことを想う。

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