こころの内側 その(二)

美しいと感じることにひかれ
       少しでも、美しいものを作りたいという
                       憧れがある

かつてこの国は、
       こうした美意識で作られていた

色も形も、肌合いも・・・
       一筋引いた線も、言葉も・・・

どれをとっても奥深く、一様ではなく
      さらりと削げていながら、緻密で複雑に
                  作られていたこの国の風景

三味線の音色に目を閉じると
      我々の心深い、つぼみの中に閉じ込めてある

厳しさと激しさ、もろさと哀れさ

この音色は、我々日本人に宿っている、
             余韻を放つ孤高の花

光と闇の間を
     つま先立てて歩む、1本の綱の響き・・・
                いつかの死後の美意識へ

我々は、我々の源流の血を
         蘇らせなければならない

                 我々の風景が今、消えかけているから

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こころの内側 その(一)

おだやかな風に吹かれている

遠い向こうからゆっくりと
           大きな雲が流れてくる

樹皮に巻きついていた
アケビのつるの先端が、昨日とは違った位置から、
                     こっちを見ている

目には見えない速度で
       しかし確実に移ろっている時間

折れて倒れた樹の幹を
         アリが群がって浸食している気配

風に乗って強弱で響き
         止むことなく続く、遠雷の連打の音

忍び来る流れと迫り来るもの
         すべてが動いていること、

それは立ち止まった瞬間に
         削られているということ

鳥も虫も雲も
     一面に広がる水田の
             風にゆれる一株の稲穂も

                 今、この時を刻んでいる・・・・急げ

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10年の節目

2001.9.11朝・・・・ 

テロリストが操縦する乗っ取り機が、米国の心臓部を直撃するという、
              世界中を揺るがせた≪米中枢同時多発テロ事件≫

アメリカン航空11便を始めとする4機の民間旅客機が、

アメリカ軍国防総省(ペンタゴン)と、
      ニューヨークの世界貿易センタービル(WTC)に
                 乗客を乗せたまま突入した大惨事は、

記憶に古くなる事がないほどの衝撃として、
                    誰もの心に強烈に残っている。

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