陽炎の手

草の上に寝転がって仰向けに、
         息を切らして笑い
             流れる雲を追っていた。

グラウンドで転ぶと、砂に顔をあてて

跳ねる靴音。
地表の起伏。

激しい雨では
   胸を高鳴らせ全身で外をかけ抜けた

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ふたつの涙

2月20日。たぶん、向こうにゆくとシャンゼリゼ通り
                  凱旋門があるはずだと歩いていた。

パリの街は、放射線状に道が交差して
      石畳を唸りながら走る道路の両側には
           びっちりと隙間もなく建築が統一されて並び立っている

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